国境なき医師団の嘆きのような

年頭の1か月を経て、早や節分、立春を過ぎようとしています。今冬は寒さが厳しいのか、緩んでいるのかよく判らない気がします。突然の寒波襲来かと思えば、すぐに緩んで小春日和。気象学的には説明がつくのでしょうが、素人には難解です。そんな目まぐるしい気象環境の傍らで、もうひとつの強烈なトランプ風が吹き荒れています。この人の言動、歯に衣を着せぬ、と言えば耳心地が良いのですが、私たちへの聞こえ方は暴言と感じてしまいます。限定国の人たちの入国拒否、国境の壁建設、保護貿易的な日本バッシング、特定マスメディアへの攻撃など、たった1か月でも数え上げれば枚挙にいとまがないのです。素人考えですが、大国の大統領が、特定の人物を強烈にバッシングするなど、本当にあり得てしまっているのです。メリルストリープさん、ニューヨークタイムズの記者、シュワルツェネッガー氏など、自分への批判に対して狂犬のように名指しで糾弾していました。私的な見解ですが、まことに品位に欠ける言動と言わざるを得ません。私の独断の感性で評価するならば、下品で思慮に欠け、生理的に受け付けないと感じてしまいます。えっ?単なる好き嫌いだと?そういうことにしておきましょう。内政干渉でしょうから。しかしながら、トランプの施政によって日本が大きなダメージを受けないことを祈るばかりです。トランプだけにババ(ジョーカー)を引かぬように。中国、ロシア、そしてアメリカと、どの国とどのように協調していけばよいのか、私たち国民の不安を和らげてくれることを願ってやみません。腕の見せ所ですよ、あなた!

 何か明るい話題を、と考えるのですが、そうそう、稀勢の里関が優勝を果たし、その上に横綱に指名されました。日本人としては19年ぶりだそうです。そんなに長い年月が経過していたのですね。考えてみれば横綱以下三役まで日本人の数は少数です。相撲の世界も実力次第ですから日本人であろうと外国人であろうと強い人が上位をにぎわすのは、当然のことです。私たちはその日本人という言葉に反応しがちですが、近年、国内のどのスポーツの世界でも結構外国人が活躍しています。プロ野球、サッカー、ラグビー、バスケット、バレーボールなど、団体スポーツには少なからず「助っ人」として外国人が活躍している現実があります。以前は多少の違和感がありましたが、近年、徐々にそんな意識は薄れていっているのではないでしょうか。日本は島国のせいで外国人には敏感だと言われます。また、江戸時代の長年の鎖国政策の影響ともいわれています。しかし、現代のように日常的に国際交流が盛んな状況下では、ネガティブな民族意識などは不必要なのではないでしょうか。人類の英知とは、人種の違いなど無意味ではないでしょうか。脳の組成は人間である限り、特別な色もつかず、特別な思想もないのです。気候や文化によって様々な考え方や感じ方はあるでしょう。しかし、そんな環境が違うからこそ、深く広い新しいアイデアが生れるのではないでしょうか。国と国には国境があります。地図の上では線が引かれています。これに物理的な壁を構築して何か合理性があるでしょうか。息苦しい境界、閉塞感を感じるだけではないでしょうか。そもそも無駄でしかありません。排他主義や保護主義に何か新しいものは生まれるのでしょうか。本当にアメリカは大丈夫なのでしょうか。トランプを博打に使われても困るのですが!もといっ!トランプが博打に使っても困るのです、世界を。