縁の下の力持ち

 世の中には、アスリートと呼ばれるスポーツ選手がたくさん活躍しています。目立つところでは、プロの野球選手やサッカー選手、柔道やレスリング選手、陸上ではハンマー投げや砲丸投げ、イベンターとしてはプロボクサーも露出度が高いです。今回のウィンタースポーツの祭典である平昌五輪でもメダルを獲得した多くのアスリートの活躍がありました。もちろん、メダル獲得は叶わなかったけれど、応援した私たちを大いに感動させてくれた選手もいました。では、そんなアスリートは、自分一人の才能や努力で成り立ったのでしょうか。例えば、2回連続のオリンピックでの金メダルを獲得して、国民栄誉賞に輝いた羽生結弦君は、どうでしょう。競技では当然、一人で滑走して点数を得るのです。4回転ルッツも自分で跳びます。でもそこに至るまでの過程はどうでしょう。おそらく、何人もの、いや、何十人もの人々が関わっているのではないでしょうか。コーチはもちろんのこと、振り付けの先生や衣装づくりの人、スケートをするための場所を提供する係の人、食事の管理をする人、送迎を担当する人、リンクの最高のコンディションを作る人、運動後の体のメンテナンスをする人、各競技会へのエントリーをする役割の人、そして、もちろんプロではないので経済的な支援もたくさん受けているのです。他のアスリートも経済的な部分はともかく、自分自身に関わる多くの人たちが存在しています。メディアに華やかに登場するアスリートですが、実は一人のアスリートに多くの人たちがバックに存在するのです。これらのことは、逆に言うと、スキルが低い場合は、そんなバックアップは望めず、自分自身で一生懸命努力あるのみです。そして、その努力から高いレベルにもっていくための精神力、体力、知力を養わなければなりません。一流のアスリートとして存在していくためには、自分自身の力量は当然のことながら、多くの人たちの支援が必要ということであり、そこに至る目標を掲げ、血のにじむような努力が必要なのです。その結果として多くの人の支援が得られるのです。結果を残せない人は、先ず、最初の努力から始めなければならないわけで、その努力がないままに、決して周囲のサポートを得ることはできないのです。どのアスリートのサクセスストーリーを読んでも、努力の無い途中経過は決して無いのです。このことは、我々の仕事の上でも同じことが言えるのではないでしょうか。時間を費やすだけで結果の出ない仕事内容では、得意先の評価は得られません。仕事内容の質が悪ければ、良い評価は得られないのです。費用対効果とは、費やした時間と仕事のボリューム、質の対比でもあるのです。仕事に取り組む時間を得意先から任されて、その間の質が伴わなければ存在意義はなくなります。そう、時間を費やすだけではなく、その時間中の仕事の質を最大限高めなければなりません。いわば、得意先はハイレベルなアスリートであると認識しなければならないのです。では、私たちはどの立ち位置なのでしょうか。それは、アスリートを徹底的にサポートする人たちであると考えます。主役は、アスリート(得意先)です。サポートチーム(当社)は、徹底的に主役のために努力しなければなりません。毎日の仕事、そのように置き換えて取り組めば結構、やりがいがあるのではないでしょうか。縁の下には何があるでしょうか。縁側を支える支柱であり、礎石であるのです。雨が降っても風が吹いても黙々と縁を支えていくのです。そんな生き様もかっこいいではないですか。小さな仕事かもしれませんが、ほんの些細な力かもしれませんが、それがなければ不都合が生じる、そこにプライドを持つことでアスリートに喜んでいただける、そう確信して日々の仕事に取り組みたいと思うのです。縁の下の力持ち、黙して語らず、ですか。