ミステリー劇場・確信犯!

 元気ですかーーー!!どこかで聞いたことがあるフレーズですね。でも、皆さん、本当に元気ですか。今年は暖冬と言われながら、やはり厳しい寒さもある冬になっています。アメリカの北部では、-40℃以下のまれにみる厳しい寒さが続いているそうです。また、インフルエンザが大流行していて、既にかかってしまった人もいるのではないでしょうか。私は、まだ今年はウィルスに侵略されていませんが、影も形もなく忍び寄ってくるヤツにくれぐれもご用心。人ごみに入るときにはマスクが必需品だし、もちろん、予防接種も効果があるのでしょう。外出から帰った時の、うがい、手洗い、大事ですね。君子危うきに近寄らず、転ばぬ先の杖、万事塞翁が馬、ですか。

 そんなことで、今回は健康についての話です。巷では、健康ブームと言いますか、健康の投げ売りと言いますか、テレビでも新聞でも雑誌でも、これでもか、というぐらい特集が設けられています。コマーシャルでも肝臓にやさしいドリンクやら、内臓脂肪を取るサプリメントやら、細くなった血管をもどすためのジュースなど、辟易するほどの量の情報が溢れ返っています。医療うんちくのテレビ番組も目白押しです。これ、ある程度知っていても観てしまいませんか?そう、これは、健康に対する脅迫観念が働いているのです。こんなことをしていると、こうなって酷いことになりますよ、こんな食生活をしているとこんな病気になりますよ、この食べ物は、こんなところに悪い影響を引き起こしますよ、等々、まさに脅迫です。ところが、片方では、こうすればこんなに悪いところが改善しますよ、これを食べ続けるとこんな風に数値が下がりますよ、こういう習慣を続ければ何週間後には、こんなに良くなっています、等々、今度は、一転してポジティブに語りかけるのです。そうなのです。神の声のように聞こえてしまうのです。これ、どうなんでしょう。奈落の底に突き落としておいて、ある時突然にクモの糸で引き上げるのです。これは総て、人間心理ですよね。改善することばかりを並べてもあくびが出るだけですが、一旦、恐怖心を煽ると次の改善のフレーズで一気に食いつきます。不安を煽っておきながら、改善の方向を小出しに見せると、徐々に気持ちが安らいでいきます。そして、ああ、私もそうしなくては、と、一様に信じていくのです。だから、バナナダイエットが良いというとスーパーの棚からバナナが消え、サバの水煮缶がコレステロールを下げると言えばその缶詰は定位置の棚から消えてしまうのです。近頃頻繁に出てくるサプリメントのCMでも、これらの手法でユーザーを釘づけにしています。二日酔いがつらい、え?二日酔いにならないサプリメント?膝が痛い、え?膝痛が治るサプリメント?おなかが出てきた、え?内臓脂肪を取るサプリメントがあるなんて!要するに、こんな状況ではないでしょうか。ところがです!こんな調子で1週間、2週間と日が経っても目に見える効果が表れない、あれ?なんでだろうー♪なんでだろうー♪そして、やがて半信半疑になり、見事に定期注文のサプリメントは、溜まっていくのです。要するにそういうことです。一時的なブームには、すぐに人間は飽きるのです。いっとき信じても人間は、すぐに不信感を持つようになるのです。そうなんです。健康関連を商売にする人たちは、巧みにこの習性を利用するのです。確信犯なのです。これはまさしく、どこかの誰かのノンフィクションなのであります。え?誰?黙秘権を行使します。皆さんは、バランスの良い食事を心がけ、適度な運動とともにストレスを解消できる趣味を持ちましょう。以上!