グレーな世界と明るい未来

 はや桜の季節も終わり、次はセミの鳴き声を迎える準備となりました。もちろん、まだこれからもつつじが咲き、バラが咲く季節ではあります。自然環境が色とりどりになる良い季節です。そんな季節の移ろいの中、国際的に国家間の対立の様相が窺えます。先ずは貿易戦争。アメリカ大統領による貿易関税の強化が公けになりました。長らく貿易赤字に苦しむ米国が、中国をメインターゲットとした関税品目数の引き上げ、そしてその税率の引き上げとあからさまな決定を下したのです。その中には、我が国に対してのものもあり、日本にとっても対岸の火事ではありません。もちろん、既報のとおり、中国も黙っているはずがないのです。米国自体も中国は重要な輸出国であるわけで、米国から輸入している物品に大幅な関税をかける報復に出るわけです。何か日本の頭の上で大国同士が火花を散らしているのです。先日までは某国からのミサイルが頭の上を通過していたのが、今度は貿易がらみのバーチャルミサイルが飛び交っています。そして、そんな隙を突いてか、某国が中国を訪問、韓国及び米国を含めた相手方三国間会談を持ち掛けているのです。そう、日本は蚊帳の外です。日本の国会は、公文書改ざん、文書隠滅とかで紛糾、ドタバタしている間に四面楚歌になっているのです。ああ、なんで日本はこうも外交下手なのでしょうか。財務省の体たらくに加え、外務省までもが、なんでも後手に回っていては日本の国民である私たちの安心、安全は誰が守ってくれるのでしょうか。今年度の国家予算で多額の防衛関連予算を計上してもそれが私たちの安心、安全につながるのでしょうか。不安いっぱいの現実ではないでしょうか。
 さて、明るい話題に行きましょう。春の甲子園大会、大阪桐蔭高校が、昨年に続き優勝しました。途中のくじ運もあったかもしれませんが、2年続けて優勝できるのは並のことではありません。また、例年、春の大会は西高東低と言われますが、奇しくも智辯和歌山高校との近畿勢対決、お隣対決となりました。この2校に先ず共通しているのは、経験豊富な指導者であるということです。大阪桐蔭の西谷監督、智辯和歌山の高嶋監督、二人とも甲子園の出場経験豊富な監督です。そして、この両チームからは沢山のプロ野球選手を輩出しています。ここに一つの傾向があるのですが、甲子園に出場する選手は、本来、体力的にも技術的にも人並み以上のものを持っている人ばかりです。しかし、だからと言って、総ての人がプロに進めるわけではありません。ほんの一握りなのです。そんなプロの世界に進んでこの両校出身者は、結構活躍しているのです。それは何故か。その秘訣は、両監督の育成にあるのです。甲子園で勝ち上がるためにはもちろん、全力を尽くさなければ勝ち抜けません。勝ち上がっても全員がプロには進めないし、プロに入っても活躍できるとは限らないのです。では、どうして両校出身のプロ野球選手は活躍できるのか。それは、選手の能力を全部引き出しているわけでは無いからです。高校時代をピークにしていないのです。暗に高校卒業からの余力を残しているのです。余力を残す?そう、伸びしろを残した育成をしているのです。目いっぱい鍛え上げるとケガをしたり、伸び悩んだりして逆効果になる場合が多いのです。プロに入った時に、そこからの努力ができるように指導されているのです。かつてPL学園出身のプロ野球選手が活躍しました。その当時の監督である中村さんも同じ育成方法だったのです。大阪桐蔭の進撃はこれからも続くかもしれません。それは伝統であったり、練習環境であったりもします。しかし、一番大事なことは、指導方針、育成方針だと思います。また、夏の大会が楽しみです。